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久保田一竹美術館

久し振りに行った、久保田一竹美術館。

かれこれ6-7回は行っただろうか?

一 竹氏の作品『一竹辻が花染め』の着物が素晴らしい事は言うまでもなく、視れば視るほど気の遠くなる作品の深さと重さが伝わってくる。表現のしようがないほどの果てしない時空を想像すれば、私ごときが何かを口にした分だけ伝えたい事が屈折してしまうような気がする。ただ視れば良いのだ。自ずと心が視るのだから・・・。

私がこの美術館に何度も足を運ぶのは、この空間全てが好きだからだ。正面門に立った瞬間から、再びその門をくぐって外に出て来るまでの時間ごと好きだ。

よほど大きな美術館な訳でもない。だからこそ、微に入り際に穿った美術館なのだ。最初から全てが完成しているのではなく人の手と自然が呼吸するように共生し、ゆっくりと深さを増しているように思う。季節ごとに違う趣がある。中庭を使ったイベントは能や和太鼓など独特な雰囲気で、和の魂を遡っていくような感じだ。言葉なんていらない・・・。

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