韓国
私の韓国好きは今に始まった事ではない。最近の韓流ブームにのっているかのように思われるのは心外なので敢えて言っておくと、20年近く前に【釜山港へ帰れ】【想いで迷子】などヒット曲を歌っていた韓国のアーティスト『チョー・ヨンピル』が大好きで、当時日本で公演されたコンサートに通い詰めていた。今でいう“追っかけ”。この世にこんな素晴らしい才能をもらっている人がいるのか! これが天才というものか!と、私が感嘆した最初の人だ。
その後韓国に戻ったチョーヨンピルは事故を起こした為に自粛ムードで来日を控え、いつの間にか存在が消えてしまったが・・・。
但し、この韓流ブームがなければ、私自身もこんなに頻繁に韓国へ足を運ぶ事はしなかったと思うが・・・。目的の大半はいつもテキスタイル系のこと。ファッションを含むリネン等、生地からデザインされる東大門には何度行っても圧倒される。人の動きも鋭敏で気を抜いたら明日はそこに違う店がある、そんな感じだ。一見大量生産風ながら、上手く探していくと個人レベルのオリジナルデザインがあって、掘出し物が手に入る。個人デザイナーの作品は1点気に入ると、どれもこれも手に入れたくなってしまう。
タクシーの運転手に「観光したか?世界遺産は観たか?」と聞かれ、何度も韓国に行っていながら「観ていない」と答えると少々呆れられる。今回は、取り敢えず観光にも時間を使った。
『景福宮』『北村韓屋村』『徳寿宮』など歴史的な文化遺産を観て、『ソウル中央高校』『ソウルタワー』や『タイムカプセル広場』など近代建造物もしっかり観てきた。普段歩かない私は、お陰で暫く足が使い物にならなくなったが・・・。いつもだと年齢とともにパワーアップした『雨女』が猛威を振るうのだが、今回は夜遊びの際に少々降られただけで素晴らしい天気に恵まれた。ソウルは桜が満開で、日本の桜とはまたひと味違った可愛らしさがあった。
伝統とモダンが混在するかつての朝鮮王朝時の歴史や生活などに触れ、ほんの少し時空を散歩出来た気がする・・・。