きもの
すっかりタンスの肥やしになっている、母が遺した着物・・・少し風でも通さないとと思い、久し振りに和ダンスを開けた。着物や帯が詰まり過ぎて引き出しがスムーズじゃない。桐のタンスは、本来空であれば一カ所閉めれば、別の引き出しが飛び出す位精巧にできているのに・・・。
着物は一着ずつ畳紙に包まれているので、中身を確認するには3カ所の紐をほどいて、仕舞う時は3カ所の紐を結ぶ。かなりな時間が掛かってしまう。友禅染・スワトウ刺繍・辻が花染などいろいろあって見るのは面白い。
いざ着物を着ようとすると、目的や季節によって着て良い着物と着てはいけない着物がある・・・らしい。詳細は正直私自身も判らないのだが、奥が深くて日本の着物は心がある。きっと外国から見た着物は、美しさしか理解してもらえないかもしれないな。
着物をこれ!と決めても、そこからが大変。合わせる帯、帯あげ、帯締め、伊達襟、草履、鞄、長襦袢、足袋に至るまの準備が、それはそれは大変。
着物も帯もバラバラに収納されているが、見ているうちに『この着物には、あの帯』などと少しずつ目も慣れてくる。そうなると小物選びなども楽しくなってくるのだが、更に髪結いに着付けまでして、ようやく日本の伝統衣装に身を包むことができる。
ふ〜。
結局、タンスの肥やし。