感動一冊
この本は、母の墓がある満願寺の住職お薦めの本だ。以前より“書”に対して大変興味があったので即座に購入。
この本のタイトルは『天使の正体』だが、副題に…ダウン症の書家・金澤翔子の物語…とある。
中にはこの金澤翔子の書が写真で掲載されているのだが、その解説や金澤翔子の人生を文にしているのは、その母 金澤泰子。
文にも心を打たれる。勿論、解説付きの書自体も素晴らしいのだが、何故にその書が素晴らしいのかを母は文中で述べている。“魂の在り棲が違う翔子の書に、私の書はかなわない。(本文「久遠」より抜粋)”とあり理由が続く。
母の娘に対する想いがオムニバス調に一つひとつ丁寧に綴られていて、美しく輝く宝物が羨ましくなるほどだ。娘の浮世離れした不思議な魅力を、一言一句無駄のない表現で語られていて とても読み易い。
私の一番のお気に入りは「心に刻まれた言葉」の文後半に出てくる、電車の中での出来事部分だ。思わず涙が出る…
え!?…何が書いてあったかって?
それは、ダウン症の書家・金澤翔子の物語『天使の正体』 文:金澤泰子 かまくら春秋社
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