千手観音
話題となっていた中国障害者芸術団による『千手観音』の清水寺特別奉納記念講演として、よこすか芸術劇場へ来た。たまたまチケットを手配して頂ける機会があり、行かせて頂くことが出来た。・・・講演は感動的だった。
何と表現すればよいのだろう? なんだかあまりに神々しくて涙が出た。「障害者」という言葉はひどく不相応で、五感のひとつに2倍の才能を与えられし人たち…そんな印象だった。
見る音楽・聞く踊りは、いずれも2倍の表現力があり鳥肌立った。寸部の隙もなく完成されている姿は、想像するだけで気の遠くなるような練習の積み重ねの上にあり、故に美しかった。魂が五感を動かしているから響くのだ。一人ひとりの芸術性は勿論だが、講演そのものの完成度も高く、細部に至るまで行き届いていた。日本を敬う親善の想いが込められていて、とても有り難く感じた。
…合掌…