鎌倉彫
知人から届いた葉書は、趣味で制作している鎌倉彫の展示会案内だ。日曜日の午後、久し振りに鎌倉へ繰り出す。
家から車で(渋滞していなければ)15分程度で鎌倉まで行ける。行くといつも素敵な街だなぁと思いつつ、のんびりじっくりとは観ていない。日曜日とあって名物人力車もフル活動している。さすがに桜の時期にはまだ早く季節感的には少々物足りないが、それでも老若男女を問わず人は多い。
鎌倉生涯学習センターのギャラリーに着くと、朱色の見事な作品が並んでいる。
美しく完成した形がそこにあるだけでは、その作品がどれほどの時間と技術が必要であるかは伝わりにくいのだが、この『有形』を脳裏で『無形』まで作業工程を戻すと想像し易い。
すくすく育った『木』という材料から、深さや緻密さを施してこの伝統ある鎌倉彫が完成するまで・・・ん〜すごいなぁ!
知人の作品は、八方刀痕という技法による古鏡組盆が印象的だった。技術のいる技法という事で、確かに聞くほどに見るほどにその繊細さと人柄が滲み出ている。他にも葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」を彫った壁掛と、一枚物を彫り込んだ手刳盆を出されていた。
どの作品も極めた技術の奥深さに感動。
ありがとうございました。
帰りに雷神堂の煎餅を頬張りながら帰る。