ショパンベストセレクション 清塚信也 ピアノリサイタル
横浜みなとみらいホールで開催された『清塚信也 ピアノリサイタル』へ行った。今年はショパンの生誕200年を記念して各アーティストが挙ってショパン演奏していたが、小柄なショパンと同じ大きさの手を持つと言われている彼のショパンは既に超越している。
横浜みなとみらいホールにはパイプオルガンがあり、その下部前面に4〜5列の座席がある。通常の客席とはまるで反対側からのアングルになる。グランドピアノの場合は斜めにふたを開けるので、微妙な音を聞き分けるくらい音質にこだわる人には不向きかもしれないが、今回私は初めてこの席にチャレンジしてみた。
最高!!
清塚信也氏の絶品テクニックと、耽美なマスクを堪能。
ポロネーズ第6番『英雄』を弾く彼の両手は、まるで生きている龍の様だ。
私的には横浜みなとみらいホール全席の中で一番恵まれた席だと思えるほど、手の動きは指の先迄しっかり見えるし、表情や気持ちなども直球で伝わって来て大満足。
臨場感あふれる、まさにエグゼクティブシートだ。
彼の知識と若干辛めなところもある話術にも定評があり、クラシックになり過ぎない感じが聞き易い。
来年は確かリストが生誕200年。手がとても大きかったと言われるリストを彼がどんな風に演奏するのか・・・まだまだ目が離せない。