韓国1
すっかり季節が移り変わってしまったが、春先に行った韓国は若干日本との気温差があり、まだまだ荒涼とした中に立つ木々の耐え忍ぶ姿がどことなく寒かった。ここ最近の韓国は、冬は日本より平均-10度くらい低いのだが、夏は湿度・温度ともに、日本と変わらず暑い。
夜中に韓国入りして翌朝は、昌慶宮と1997年に世界遺産として登録された昌徳宮へ行く。友人が日本語のガイドを予約しておいてくれたので、韓国の歴史を遡りその風土やしきたりなど、先人の知恵を知ることができた。
宮中には区画割してあり、高さが低く子どもが通るようなサイズの門がある。刀剣などを持った侵入者を、通行しにくくしているらしい。
日本に比べて寒い冬を乗り切るためのオンドルはとても良くできていると思う。今でいう日本の床暖房のようなもので、気候の違いもあるが韓国では三国時代からあったとされる。燃料にするものは時代ごとに異なっているが、その時々の生活様式に合う工夫にがたくさんあり、ひとつずつ丁寧に説明してくれたので仕組みなどもよく理解できた。
昌慶宮の明政殿は現存する朝鮮王宮の現存する正殿の中で最も古いとされていて、いろいろな儀式が行われたという。その前に広がる石畳の空間には、身分階級ごとに区分された石碑がある。