粋なコースター
- 2016/11/08 11:13
- カテゴリー:日々つれづれ
長崎で『活鱗房 仁(かなめ)』という和食レストランへ行った。
従業員の方達も感じ良く、店内の雰囲気も良かった。特に素敵だったのがテーブルごとに手元を照らすペンダントライトで、全部形や絵柄の違う九州佐賀県の有田焼で揃えられていた。
着席するやいなや、生ビールをオーダーする。男性ウェイターがコースターをテーブルへ並べにきた。四角く折られたコースターには筆で何か書いてあって、その横には朱印。ちょっと目を引く洒落た感じだ。象形文字みたいになっているので最初は店のロゴマークかと思ったが、暫く見てると漢字が浮き上がってくる。裏面には漢字の由来が書いてある。
再びウェイターが来て、泡のバランスが絶妙な生ビールをその上へ置いて行った。美味しい料理も頂いて、食後のデザートと会話を楽しんでいるとウェイターが空いたグラスを片付けにきた。何気なく『漢字はこれだけ?』と聞くと、『お待ちください』と言ってその他の4種類の漢字コースターを持ってきてくれた。『これ持って帰ってもいいですか?』と確認すると、私が使わせてもらった漢字と同じコースターを、もう一枚持ってきて『綺麗なものをお持ち帰りください』と5種類揃えてくれた。
『明』・『遊』・『旨』・『楽』・『喜』
5種類の、粋な心をもらった。