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日々つれづれ

金沢市

金沢の町を歩くのは、初めてだった。

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有名な兼六園ももちろん初めてで、職人が駆使して整備している様子が伺えた。手入れは行き届き、私たちが行った時には松を『こも巻きと雪吊り』にする冬支度の最中だった。紅葉にはまだ僅かに早く見ることが出来なかったが、景観の素晴らしさは容易に想像がつく。私が気に入ったのは、日本最古といわれる噴水だ。池より水源を引く噴水は池の高低差を利用した自然の水圧によって噴出しているらしい。空間の美しさのだけではない、日本人らしい知恵があった。

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兼六園での待ち合わせ場所[桂坂口]を出たところで、黄金のソフトクリームを販売していた。金沢の金箔がクリーム全体に貼付けてある。記念に…と思って1000円のソフトクリームを購入した。この話をすると、みんなが決まって『どんな味だった?』と質問するのだが、味は至って平凡で普通のバニラ味だ。翌日どれだけ黄金に輝いているか期待したが、鏡の中の私も至って平凡で何ら変わりなかった。

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金沢の街並みは情緒があって、とても粋な印象を受けた。街そのものが工芸的というかアートな感じで、柳の木ですら花札的だ。金箔張りの蔵の中には、金箔を施したアクセサリーや土産雑貨が並ぶ。美しい輝きと軽やかさがその魅力だ。錆びない美しさは、なんとも羨ましい。

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想像とは違ってとても楽しかったのが妙立寺。忍者寺といわれているが、解説の始めに忍者は無縁であることを説明される。私はてっきり、忍者の格好をした人がパフォーマンスでもするのかと思っていたので、『忍者寺』といわれる所以でもある見所を案内されると…その時代にあった緻密な策略と創意工夫された技術が面白く、それはまるで…昔持っていた寄木細工の『からくり箱』みたいだった。

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金沢…じっくり、ゆっくり、また行きたい。                 

風船葛

久しぶりに父の田舎、千葉の曽呂へ一緒に行った。地元の祭があり、従兄弟が持ち回りの担当理事を受けているため、その準備に一人でも多くの手が必要だった。

私が行ったこともあってか、当日は朝からの大雨。結局神輿は中止となり、振る舞いのための料理づくりだけを手伝った。

昼過ぎからは振る舞いの残りを囲んで、親族達の宴となった。普段鮮魚類の中でも少々値が張り手が出にくい伊勢海老が、蒸し煮に…塩焼きに…味噌汁に…刺身にと。そのほか蟹、サザエ、鮪・蛸等の刺身、赤飯に太巻きまで、海の幸と山の幸をたらふくいただいた。

食べ終わるころには空に晴れ間が広がり、開いた窓がら爽やかな自然の風が流れ込む。窓に目を向けると、自然が作り出した『風船葛』の緑のカーテン…実は私はこの植物を見て「あら!ほうずき!?」と言った。直ぐさま従兄弟の子どもが「何を言ってるの?風船葛よ」風船状の袋がホウズキを連想させたが、確かにこちらの方が全体に小振りだった。

伯父が種子が可愛いと言って見せてくれた。5ミリ直径くらいの黒く真ん丸な中に白い部分があり、よーく見るとハートの形になっている。「あ!ホントだ!ハートになってる!」

日頃から植物を育てるのが苦手な私は、これに穴を開けビーズと組み合わせてブレスレットにしたら可愛い…と思ったが、種のまき方や育て方を一生懸命説明してくれる従兄弟には言えなかった。

田舎って…なんだか温もりがあっていいな。できれば、いつまでも残っていて欲しいが最近では外来種のキョンが田畑を荒らすそうだ。のどかな風景の中に、注意看板と共に張られた電熱線の柵が悲しい。

共生するのは…とても厳しいようだ…。

博多祇園山笠『追い山ならし』

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7月12日たまたま別件で福岡入りをして、偶然にこの福岡の博多祇園山笠の『追い山ならし』に遭遇した。とても大きな祭だが福岡市の主催ではなく櫛田神社の氏子たちが行なう奉納行事のひとつで、地域住人たちが伝統的に行なってきた町内行事とのこと。

諸説がいろいろあるようだが、博多祇園山笠は1241年から疫病除去のため施餓鬼棚に乗って祈祷水をまいたのが始まりで、当時、神仏混淆の時代が災厄除去の祇園信仰と結びついて山笠神事として発展したらしい。

二週間に及ぶ祭の期間中、見せ場でもある山笠(神輿や山車のようなもの)の櫛田入りと、そのあと境内を出て約5kmのコースを舁くタイムを競う『追い山』と、そのリハーサルにあたる『追い山ならし』・・・

高さが15-6mあった山笠を舁いていたが、明治時代に電気の普及により電線敷設の為に実際に動く「舁き山笠」と展示用の「飾り山笠(10m前後の高さ)」に分化、現在は上川端通りの山笠のみが「走る飾り山笠」として『追い山ならし』や『追い山』で[櫛田入り]を奉納しているとのこと。
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飾り山笠は福岡の町14ケ所で公開され、櫛田神社に向いた面を「表」とし博多人形師による絢爛豪華な人形が飾られている。「表」は武者物、その裏側を「見送り」と呼び童話やアニメが題材になる事が多いそうだ。

担ぎをする舁き手の方に二週間も続く祭の期間、仕事はどうしているのかと尋ねると「会社が休みを許可しなければ、その会社を辞める」との答えに、700年以上の伝統あるこの奉納行事が守られてきたのには・・・『男気魂』あってこそ!?

地方で古くから残る『まつり』にはとても感慨深いものがある。その土地ならではの独特な空気感と魂が伝わってくるからだろうか。

(参考 http://www.hakatayamakasa.com/history.html)

湘南国際村

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先日、仕事の打合せで湘南国際村方面へ行った。

その帰り道、あっという間に陽が落ちて
燃える夕焼けと雄大な富士山に出逢った。

素晴らしい眺望もまた、一期一会だ……

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久里浜で仕事の打ち合わせを終えた帰り道、不思議な雲を見た。
まるでハサミで切ってしまったような雲・・・

事務所スタッフが調べたところによると、夕日に対して何かが影になったのだろうということ。関東の直下型地震が騒がれている時期なだけに『大地震の予兆か』と、余計な心配をしてしまった。『天使の梯子』があるのだから、その夕日バージョンと考えれば・・・なんとなく理解できるかな・・・

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