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知人宅へ行った時のこと。2階のテラスに大きな鳶が、手摺に止まっていて驚いた。高台にある知人宅の辺では、あまり珍しいことでもないらしく、鳶やカラスがエサを求めて飛んでいるらしい。

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そういえば毎年産業祭やカレーフェスティバルが開催される三笠公園では、鳶が食べ物を狙うので注意を呼びかけた看板まで立ててある。

人が自然界の生き物達の生活を、脅かしているのだろうな・・・。

我々先進国の人間はまさに飽食の時代であるが、勝手に生態系を壊し、それ故に自然界の動物達は飢餓を余儀なくされているのかもしれない。

辻井伸行氏 ショパンリサイタル

謹賀新年

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今年の聴き初めは、何年も前から狙っていたのにチケットが手に入らなかった辻井伸行氏のリサイタル。ようやく手に入れたチケット、何ヵ月も前から楽しみにしていた。会場はコンパクトだが、私的にはとても好きな鎌倉芸術館。聴く前から胸が高まるアーチストは久しぶりだった。

会場が暗くなり、辻井氏が登場する。不思議なくらいドイドキ・ワクワクした。出てきた!テレビと同じだ!!

世の中の森羅万象・・・辻井氏には、どのように映っているのだろう?

想像すればするほど、私の脳ミソは質問だらけになる。想像するほどに絶する。辻井氏の脳裏や心を・・・視覚的に見ることが出来たらいいのに。私の場合は視覚野に依存している部分が多いので、辻井氏のようにそれ以外の分野を中心に描かれている世界を知りたくなる。見てしまうことだけに頼っている私のワンシーンよりも、繊細で…深く…広い…未知の世界。

 

始まった…並んだ鍵盤全てがひとつずつの音を持ち、辻井氏の指によってどんなかすかな一音もごまかすことなく奏でられている。私は絵の世界にいるが、デッサンの時に“影は塗るのではなく線を重ねて描く”ように言われた。辻井氏のピアノは、そんなタッチの音で描いている気がする。生地に例えると、シルクオーガンジーかな。透明感があって特有の張り感もあるのに、しなやかで他の生地では表現できない光沢がある。

ショパンリサイタルなので当然ショパンに因んだ曲が演奏されたが、3度に渡るアンコールのラストでは、リストの『ラ・カンパネラ』を閃光が迸るように弾かれた・・・全身ゾワゾワと、まさに鳥肌もの!を体験した。感動!

 

次回は、2月にある辻井氏とバイオリニストの“究極の協奏曲コンサート”だ。

今から心が躍っている。

金沢市

金沢の町を歩くのは、初めてだった。

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有名な兼六園ももちろん初めてで、職人が駆使して整備している様子が伺えた。手入れは行き届き、私たちが行った時には松を『こも巻きと雪吊り』にする冬支度の最中だった。紅葉にはまだ僅かに早く見ることが出来なかったが、景観の素晴らしさは容易に想像がつく。私が気に入ったのは、日本最古といわれる噴水だ。池より水源を引く噴水は池の高低差を利用した自然の水圧によって噴出しているらしい。空間の美しさのだけではない、日本人らしい知恵があった。

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兼六園での待ち合わせ場所[桂坂口]を出たところで、黄金のソフトクリームを販売していた。金沢の金箔がクリーム全体に貼付けてある。記念に…と思って1000円のソフトクリームを購入した。この話をすると、みんなが決まって『どんな味だった?』と質問するのだが、味は至って平凡で普通のバニラ味だ。翌日どれだけ黄金に輝いているか期待したが、鏡の中の私も至って平凡で何ら変わりなかった。

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金沢の街並みは情緒があって、とても粋な印象を受けた。街そのものが工芸的というかアートな感じで、柳の木ですら花札的だ。金箔張りの蔵の中には、金箔を施したアクセサリーや土産雑貨が並ぶ。美しい輝きと軽やかさがその魅力だ。錆びない美しさは、なんとも羨ましい。

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想像とは違ってとても楽しかったのが妙立寺。忍者寺といわれているが、解説の始めに忍者は無縁であることを説明される。私はてっきり、忍者の格好をした人がパフォーマンスでもするのかと思っていたので、『忍者寺』といわれる所以でもある見所を案内されると…その時代にあった緻密な策略と創意工夫された技術が面白く、それはまるで…昔持っていた寄木細工の『からくり箱』みたいだった。

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金沢…じっくり、ゆっくり、また行きたい。                 

石川全国大会

  • 2015/10/27 10:01

全国商工会議所女性会連合会 石川全国大会があった。

丁度北陸新幹線が開通したこともあってか、多くの会員が集まり3237名が石川県金沢市に集結した。大会は『いしかわ総合スポーツセンター』で一堂会して開催されたが、懇親会は会場の都合により四つのホテルに分かれた。幸いにも横須賀女性会は、宿泊会場と同一のホテルであったため場所の移動もなく、ゆっくりと楽しむことができた。

横須賀商工会議所女性会の活動の中で、多くのことを学ばせていただいたお陰で、迎える側の苦労がよく理解できるようになった。その土地での歴史や文化、芸術、郷土料理など特色を随所に出して企画されている。最近では『ゆるキャラ』なども登場するので、写真撮影も楽しめる。全国から集まる3000人を超える女性経営者の集いは、とても華やかで・・・きっと短期の経済効果は男性が集結するよりも大きい気がする。

今回は新幹線で現地入りしたので会員間での交流も広がり、異業種の苦労話や成功事例、仕事に対する姿勢や今まで気付かなかった視点を学ばせていただいた。貴重な時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。

風船葛

久しぶりに父の田舎、千葉の曽呂へ一緒に行った。地元の祭があり、従兄弟が持ち回りの担当理事を受けているため、その準備に一人でも多くの手が必要だった。

私が行ったこともあってか、当日は朝からの大雨。結局神輿は中止となり、振る舞いのための料理づくりだけを手伝った。

昼過ぎからは振る舞いの残りを囲んで、親族達の宴となった。普段鮮魚類の中でも少々値が張り手が出にくい伊勢海老が、蒸し煮に…塩焼きに…味噌汁に…刺身にと。そのほか蟹、サザエ、鮪・蛸等の刺身、赤飯に太巻きまで、海の幸と山の幸をたらふくいただいた。

食べ終わるころには空に晴れ間が広がり、開いた窓がら爽やかな自然の風が流れ込む。窓に目を向けると、自然が作り出した『風船葛』の緑のカーテン…実は私はこの植物を見て「あら!ほうずき!?」と言った。直ぐさま従兄弟の子どもが「何を言ってるの?風船葛よ」風船状の袋がホウズキを連想させたが、確かにこちらの方が全体に小振りだった。

伯父が種子が可愛いと言って見せてくれた。5ミリ直径くらいの黒く真ん丸な中に白い部分があり、よーく見るとハートの形になっている。「あ!ホントだ!ハートになってる!」

日頃から植物を育てるのが苦手な私は、これに穴を開けビーズと組み合わせてブレスレットにしたら可愛い…と思ったが、種のまき方や育て方を一生懸命説明してくれる従兄弟には言えなかった。

田舎って…なんだか温もりがあっていいな。できれば、いつまでも残っていて欲しいが最近では外来種のキョンが田畑を荒らすそうだ。のどかな風景の中に、注意看板と共に張られた電熱線の柵が悲しい。

共生するのは…とても厳しいようだ…。

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